2015年11月12日

小田原2りんかん エンジン不動車のエンジンを分解してみた@小田原2りんかん

通勤や通学、普段使いのオートバイが出先でエンコしたら困りますよね。バッテリートラブルやガス欠なら、なんとかその場でも対処できますが、エンジン本体の故障となると、応急処置どころか、その後の修理をするか、廃車するかの選択となりえますので、なかなか大変なこととなります。

と、いうわけで、今回はエンジン始動不良の2006年式スカイウェイブのエンジンを分解してみました。症状は、
・走行距離約42000キロ。走行中のエンジンストールにつづき、再始動不可。当初スターターの動作音はしたが、始動を試みるうちにスターターの動作音もしなくなる。と、いうもの。

非分解での簡易点検の結果、クランクシャフトが回らなかったため、エンジン本体の不具合と特定しました。これ以上の見積もりにはエンジン分解が必要でしたので、外注作業によりエンジンの分解、部品交換(オーバーホール)をするか、車両を廃車処分するか、お客様とご相談した結果、廃車処分することになりました。

小田原2りんかんでは、エンジン本体の分解が必要な車両の整備は、通常、外注の整備工場に依頼している事が多いので、当店でエンジンを分解する事は大変希です。
今回は故障時対応の勉強の為に、お客様に許可を得て、エンジンの分解をさせて頂いております。

さて、エンジンを降ろします。
DSC_0111



















軽いタッチで書いていますが、ここまでくるのに、外装の分解。クーラント、エンジンオイル、ブレーキフルード等の油脂類を全て抜く。ホースやハーネス類を外すなど。大変手間がかかっております。
時間にすると約4〜5時間といったところでしょうか?(ちなみに今回の作業者はピットスタッフではない、店内スタッフである筆者ですので、当店のプロと比べると格段に遅いと思われます。)
しかも、修理前提ではない分解で上記の時間ですので、実際の修理となると、さらに時間がかかるものと思われます。

続いて、駆動系を分解してみましょう。
DSC_0109







駆動系の様子は悪くありません。定期的な点検や部品交換を実施されていたようです。ベルトの劣化やクラッチの摩耗等も見受けられません。やはり、エンジン始動不良の原因はエンジン本体(腰上か腰下)にあるようです。

さらに、腰上を分解してみます。
DSC_0332






あちゃ〜でました。
ピストンがガリガリであります。完全にエンジンオイルの油膜が切れ、シリンダーとピストンがガリガリと擦れた跡がハッキリとあります。そして、この写真だと若干不自然に写っているだけですが、実はピストンピンも固着して、ピストンがまるで動きません。この状態で動くのはクランクシャフトのみで、腰上は完全に「終わってる」状態です。

シリンダーの様子。
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指で触ってもはっきりと判るほどの段差がシリンダーにくっきりついております。

燃焼室の様子。
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ピストントップには欠けがありますので、シリンダーと強い擦れがあったと想像できます。
また、カーボンの堆積も見受けられますので、圧縮比も上がっていたかもしれません。

このエンジンにはオイル漏れが多数見受けられました。また、インジェクターの直前から燃料漏れが見受けられました。さらに、ラジエターファンが不動であったようです。
というわけで、考察。
燃料漏れ+ラジエターファン不動=慢性的なオーバーヒート気味
+エンジンオイル漏れにより潤滑性能の低下=エンジン終了。
ということだと推察されます。

どうですか?エンジンオイル交換と、日頃の点検がいかに大切なものかご理解いただけたでしょうか?
小田原2りんかんでは、エンジンオイル交換、無料安全点検、法定12か月点検、車検などのメニューを承っております。
オートバイの疑問や不安は、緑と黒の制服を着た2りんかんスタッフにお気軽にお申し付けください。

ds2059 at 12:21小田原2りんかん  
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