2017年05月09日

和光2りんかん NSR250R 乾式クラッチ専用ギヤオイル テストレポート編【和光】

和光2りんかん チューニングパーツ担当
 & パワーチェック担当のKANOUです


パート1 【商品発表編】
NSR専用和光2りんかん新商品






パート2

【テストレポート編】

           でございます

NSR専用和光2りんかん新商品2


今回もマニアックでヘビーな内容ですので
興味のある方のみお読みください

前回のパート1は 『なげーよ 長すぎるよ!!』
と上司 お客様 各店スタッフ や関係各所から
頂いておりますが

どの様なテストをして どのような根拠で
最終的にそのオイルの仕様になったのか

レポートしないと適当に粘度を決めて適当に
性能も見ないまま発売したと思われるのが
凄く嫌なんです

今回も相当ロングですのでご了承ください





続きですのでパート1を見て頂いた
という前提で続きを書きます



ではでは

数ヶ月間 自分のNSR250Rを使用し様々な
テストをして来ました そのテストレポートです





HIROKOさんからサンプルのオイル

【WINTER】(仮)

そして
【3シーズン】(仮)



NSR250GEAROIL27
が届きました




『For Dry Clutch』!!!


うわーー 本当に来ちゃったぁぁぁぁ

興奮が抑えきれません


ギヤオイルだけでなく2ストオイル・ディーゼル
フォークオイル・トラックのギヤオイルなどなど
あらゆるオイルを知り尽くし様々なレシピを持って
いる あの広島高潤 ・ HIROKOさんがブレンド
超潤滑&高耐極圧性 そしてNSR250R専用に
調合して頂いた低粘度コンセプトギヤオイル

興奮しないわけがありません

初チャレンジってワクワクしちゃいますよね



そんなに変わらなかったらどうしよう・・・・・

低粘度がそもそも間違っていたら・・・・・

なんてマイナスな事も頭によぎりますが


何しろ20年間 色々な良いと思われるオイルを
NSR250Rで試して来ましたので




まずは!!!早速今回のメイン

低粘度バージョン

【WINTER】(仮)!!!!!!
       へ交換 致します


NSR250GEAROIL26
高級オイルさんサヨウナラ出ておいで

エステルベース100%化学合成
BIGバイクに大人気の某高級オイル

          もったいない・・・??




NSR250GEAROIL29
投入!!!投入!!!投入!!!投入!!!注入!!!!!!


初投入後の初乗りはダイノマシンではなく
実走行で確かめたいと思います



外気温はなんと!!! 5度





                  し〜〜〜ん・・・・
NSRGEAROIL086
しばらく外で放置し外気温と同じにします

完全に冷え切った状態からエンジン始動


暖機はせずそのままドキドキしながら

ニュートラルから

1速へ落とします








うおおぉぉぉ!!!!




凄えっ!!!







まじかっっっ!!!! オイルでここまで変わるか!!!!!!!

夜で周りに誰も居ない和光2りんかん駐車場で
バイクにまたがりながら独り笑ってしまいました
              The フシンシャ・・・

その位今まで入れていたオイルとのギャップが
有り過ぎて笑っちゃいました


『これでテスト終了で良くないか


なんてテスト数分で思ってしまいました



そんな訳いかないので ここからがテスト本番です
ニュートラル1速がオイルの全てではありません

どちらにしても 劇的に変わり劇的に良い冷間時の
シフトフィールに大興奮で帰宅しました




テスト2日目

外気温は1度

凍えるようなこの寒さであの気持ち良い
ニュートラル1速は・・・・・



カコンっ


うおっ やっぱり凄え


年間ほぼ毎日乗っているNSR250Rです
それは変化が気のせいな訳がありません

劇的な変化に感動しまくりです

しばらくは実走行でテストが続きました



テストと言っても単純と言えば単純です

気温=水温=油温の関係性や温度による
フィーリングの違いのテストをしていきます

ギヤオイルがどういう温度の時にシフトフィールが
どうなのかを徹底的に実走行で感じ温度が上がるに
つれどのように変化するかを同じく実走行でテスト
しまくりました

そして数日間テストを繰り返し次のテストに移ります


NSR250GEAROIL37
外が激烈に寒い時はダイノマシンに乗せ油温を
わざと上げたりしてチェックしていきます

ワタクシは普段アンダーカウルを装着しないので
ケースに風が当たらない様 小細工したり
ダイノマシンの冷却ファンを止めたり・・・

まぁ・・・  色々やりました  ハイ


普段NSR250Rに乗る時は自分なりの
ルールがありまして・・水温70度以上に
なるべくしない
と常に心掛けております

エンジンは一定の温度域で使用していた方が
寿命が長いであろうという【持論】があるからです

暖機も60度まで丁寧にやります丁寧と言っても
60度付近になるまではパワーをかけずに
スロットル開度低めで乗ります


そんな感じで毎日毎日
大事に大事に乗っておりますが・・・・


上記テストで今回久しぶりに水温90度とかに
しちゃうんです・・・それが結構ストレス・・・・
             今までの苦労が・・・・・(泣)

油温も結構上げてみようと水温をかなり高めに
維持して走行を繰り返しても なかなか油温が
上がらずジワジワ上がっていきます

高温になるまでダイノマシン上で走りました

エンジンは水温80度〜90度を維持して走っても
ギヤオイルの温度ってなかなか上がらないんですね






えっ? 油温計ですか???






NSR250GEAROIL35
THE あなろぐ ゆおんけい


テスト(実験)と言う事で なんとなく最初は
アナログでやってみたかったんです

しかし・・・・いちいちエンジンを止めフィラーキャップを
開け温度計を突っ込む・・・  メンドクサイ・・・・






NSR250GEAROIL31
もちろん実走行でも油温を計りまくります




えぇ・・・ そうなんです・・・


当店のスタッフ 皆様この光景を見て・・・・



『うわっ なんか変な事してる


と誉めて下さいます



そんな事にメゲるワタクシではございません

日本全国のNSR250Rオーナーに『ザワザワ』
して頂くにはこの位の異端な事が必要なんです?




              BK農園産
NSRGEAROIL050
年末だろうが年始だろうが乗りまくります



何度かオイルを【3シーズン】(仮)に変えたり
もう一度【WINTER】(仮)に戻したりしました

明らかに変わるフィーリングに楽しくて
楽しくてしかたありません



NSRGEAROIL089
その都度 油温は確実に計りますが







しかしあまりのメンドクサさに新兵器投入です







NSRGEAROIL083
NSRGEAROIL081
ギヤオイルのドレンに温度センサーを取り付け〜の




NSRGEAROIL076
デジタル油温計を導入しました


『最初からそうしやがれ』と言われそうですが
NSR250RのドレンボルトはM10なので
温度センサーがなかなか無いんです

という事でスクーターパーツも得意とするワタクシは
あの KN企画さんに頼る事とします

KN企画&KOSO【水温or油温】デジタルメーターに
M10温度センサー【専用】の組み合わせ

わたしゃー 和光2りんかんで年間50台は超える
NSRを見ておりますがギヤオイル油温計を装着
している車両を見たことがありません

だって必要無いですから


でも自分NSRにギヤオイル油温計を装着して
わかりました ちょっと楽しいですコレ

乗り出しの油温がいくつなのか20分走行後油温が
どれくらい上がるのか上がったらシフトフィールが
どう変わっていくのか

オイルの温度=シフトフィールが数字でわかる
ようになるので乗るのが楽しくなりました

皆様も着けませんか


NSRGEAROIL051
NSRGEAROIL074
あらゆるシチュエーションでテストしましたが





結論!





気温が低い時のNSR250Rのギヤオイルは




30度以上 上がりません








ワタクシも初めて知りました

20年以上 NSR250R乗りなのですが





なるほど という事で

読みは大正解!!!



NSR250R

乾式クラッチ車


気温が低い時期は

高粘度NGです




やはり寒い季節になるとNSR250Rはギヤオイルを
温める熱源がない&クランクケース外壁で冷却され
油温が全く上がりません


今現状 市販がされているギヤオイルは
40度の動粘度100度の動粘度では


5〜7倍
もの

動粘度に差があるものがほとんどです


通常 100度以上の高温時を考えてオイルは
作られるので30度をキープするNSR・乾式車
にはそれはそれは硬すぎるのが納得です

今までどうして気付かなかったのだろう



しかしながら・・・



30度キープは自分も全く予想外



低粘度仕様という事でウルトラUより
少し低い粘度で作ってもらいましたが
これでも少し高い(硬い)のでは

と 思ってしまいました


極寒のテストを重ねていくと気温が0度近い時
【始動時の油温】と【油温 30度付近】ではほんの
少しシフトフィールに差があるのと油温が30度
近くにならないと【速いシフトチェンジ】が少し
重いんです

毎日 気が狂ったようにシフトチェンジを意味なく
繰り返しまくる【フシンシャ】が国道254線に良く
出没していたのですが 速いシフトアップのみ
ちょっとだけ不満がありました

多分 普通だったらそこまで気にならないレベルです

そこまで速いシフトチェンジをするのか???
という問題もありますが・・・・


しかし 完璧に仕上げたい・・・・




そんな欲望が消えません


HIROKOさんに連絡対策方法がないかお伺いし
オイルの添加成分の調整を行いました

しかし大きくは変化しませんでした




という事で



更なるワガママをHIROKOさんに言いました


フィーリングの話・・・・油温30度をキープする話・・・
速いシフトアップのみ僅かに不満が残る点・・・・

全てを伝え その条件に合う有り得ないオイルを
製作依頼 致しました





そして生まれたのが!






NSRGEAROIL090



WINTER

    VERSION-2(仮)





恐るべし・・・広島高潤【HIROKO】さん


0度付近の気温でも抜群のシフトフィール
気になっていた【速いシフトアップ】も改善

0度付近はさすがに気持ち硬さを感じますが
数分で消えるのでVER-2の粘度が冬のNSR
には最適だと確信しました

気温0度スタートで少し硬いくらいの粘度が
良いと自分は最終決断をしました


しかし まだまだまだまだまだ

テストは続きます


極寒から4月に入るまでWINTER VER-2(仮)を
色々なシチュエーションで試しました

高温にもしましたし ロングツーリングにも行きました




そして!




季節はそろそろです



NSRGEAROIL071
エンジン始動前のスタートの油温も
20度近くに上がってきました

東京の気温も15度だったり20度だったり
                 あっ埼玉だった・・・・



NSRGEAROIL077
桜が咲く季節だろうが雨が降るとさすがに
スタートの油温はここまで下がります


NSRGEAROIL080
ワタクシは極寒の雨の日だってNSRに乗ります


春になり半袖で出歩ける季節になりました

NSRに乗るときはプロテクター付きのジャケットを
着るので半袖で乗りまくりはしませんが

ここで超うれしい予想外な事


こんな半袖で過ごせる気温になったにも関わらず





NSRGEAROIL072
油温が上がりません


1時間位乗って50度をやっと越しました


という事は

20度位の気温で長時間乗っても油温は50度を
キープ!気温20度でも余裕でいけます

沖縄や九州地方のように気温が高く維持する
地域もありますし東北や北海道など夏でも涼しい
地域もあると思います

一概に【夏】【冬】と表現するのが正しいのかは
わかりませんので商品名に季節を入れるのは
止めようと考えました


低粘度バージョン改め 超低粘度バージョン
WINTER VER-2(仮) が採用になりましたので


もうひとつのギヤオイル

【3シーズン】(仮)

も暖かくなってきたのでテストしまくります



ここからのテストも迷いの連続です



オイルの粘度でフィーリングが変わるのはどうしようも
なく真冬の気温0度から真夏の気温40度オーバーでも
ひとつのオイルでフィーリングが変わらないオイルが
作れればそれに越したことは無いのですが・・・逆に
NSR250Rはギヤオイルを暖める【熱源】が無いので
真冬と真夏では油温の差が出てしまうことはどうしても
避けられない事もわかりました

冬のスタート時でもある程度良いフィーリングに
なるオイルが良いのかそれとも・・・・・


散々迷った結果は 次のブログで詳細を書きますが
低粘度過ぎず どんなシチュエーションでもミッション
各パーツの保護を最優先に考えたバージョンを出す
方向に検証の末 決めました

オイルの性格が離れている方が選びやすいと
思ったからです

低粘度の方がエンジン始動直後に『おぉ!』っと
フィーリングが良いのでどうしてもそちらを取りたく
なるのですがフィーリング重視と耐久性重視という
2タイプのオイルに決まりです

開発当初は【3シーズン】と【WINTER】がコンセプト
でしたがあまりにNSR250Rの油温が上がらない
うれしい予想外で2タイプのオイルが幅広い気温に
対応できることがテストの末わかりました

超低粘度バージョンは今のところ高い気温時は
不向き【使用注意】とさせて下さい

様々なテストをしてきましたがまだまだ炎天下
でのテストやレースなど様々なテストをして
性能や適合を検証してみたいです

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2017 11月追記

様々なテストの結果超低粘度バージョンも
オールシーズン対応になりました!!

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耐久性重視バージョンはNSR250R乾式車
専用というコンセプトは変わっていないので
無駄に粘度は高くなくそれでいて今までにない
超潤滑&高耐極圧性能ギヤオイルです


両タイプのオイル湿式クラッチ車には使えません

2ストローク 乾式クラッチ車専用ギヤオイルです


超潤滑&高耐極圧なので湿式クラッチ車に入れると
クラッチが滑ってしまう・・・・・ と思います



当店のNSR250R 湿式クラッチ車乗りのスタッフに

『本当に入れたらクラッチが滑るか試していい??』

と聞いたのですが断られました



実際にテストしてないので分かりませんが確実に
滑って走れなくなると思います




あっ!  マニアな方向けにこんなテストもしました


NSR250GEAROIL14
アイファクトリー製 ギア抜け防止加工済み
スペシャル シフトドラムセンター【廃盤品】を
組み込み

更にライズオンの強化シフトドラムスプリングを
併用しフィーリングのテストを致しました


通常のオイルでは硬くてストレスなこの仕様
ですが普通にストレスなくシフトチェンジか
できちゃいます

やっぱりこのオイルは凄い


シフトドラムセンターは廃盤品なのでテスト
しても・・・とは思ったのですがギヤの摩耗を
見る為 オイルのテスト途中ミッションを
開けた時 どうせならと思いテストしました

今現在はその仕様で乗っております

高温テストや負荷テスト 様々なテストでミッションに
負荷をかけましたが傷一つないキレイな状態を
保っております



次回 最後のブログはオイルのスペックと
価格のご案内が中心のブログになります

パート3は【オイル内容詳細編】http://ds-blog.livedoor.biz/archives/2034385.html


へ  と続きます



http://livedoor.blogimg.jp/ds_brog/imgs/6/8/68a9119f.gif

【和光2りんかん】
     埼玉県和光市下新倉5−11−1
         TEL 048−452−6290


ds258 at 17:36和光2りんかん  
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