2017年10月27日

和光2りんかん 2ストロークよ!なぜ焼きつくんだ! 焼き付かせない走り方論【和光】

和光2りんかん チューニングパーツ担当
 & パワーチェック担当 の かのう です


今回は文章が多いです2ストロークに乗っている方
50ccにしろオフ車にしろNSR250Rでもガンマとか
TZRとかアプリリアとかKTMでもハスクバーナでも
YSR50でもポッケでもなんでも対象です

経験に基づく理論であり確実な話で無いので
参考までに聞いて頂けると

賛否はあると思います


内容はある程度ヘビーですのでご了承ください





理由は分かりません・・・


何故かこの時期・・・・

2ストロークで



エンジン

焼き付き!!!



の報告や相談が多い・・・気がします



も多い気がしますし

も多い気がします



理由は分かりません・・・ 2回目





IMG_20171017_151517
焼き付きの理由は様々ですが・・・

サーキット走行は抜きにしてやはり焼き付いた
という場所で一番多いのが



高速道路



アクセル全開&高回転で焼き付いたという
人も もちろん多いですが



今回 特に話題にしたいのが



そんなにエンジンを回していないのに
焼き付いたというケース


報告が多いと言っても毎年 数件ではありますが
またこの時期か・・・・ と思ってしまいます

SNSでも『最悪ぅ!高速道路で焼き付いた〜』
という投稿でレッカーで運ばれるシーンの写真の
投稿を良く見るような気がします


夏の気温が高い方が焼き付きやすい気もしますし
冬の空気密度が高い方が燃料が足りず薄くなり
焼き付きやすいと言うのが一般的・・・


では なぜ この時期


気温もある程度高くて 空気密度も高くなってくる
この中間の時期だからかでしょうか

それともツーリングシーズン
高速道にのる機会が多いからでしょうか

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メインの話題は最後でまずは高回転で
焼き付くパターンやサーキットで焼き付く
パターンから

サーキットで焼き付き理由で多いのは
デトネーションという【異常燃焼】

デトネーションとはなんぞや?という説明を
長々するつもりはありませんが

【点火プラグが火花を飛ばし着火する】のとは
【違うタイミング】と【違う場所】で勝手に着火し
勝手に爆発(燃焼)を初めてしまう異常燃焼を
デトネーションと言います


IMG_20171017_151546
写真のピストンはまさにデトネーションで
やられてしまったピストン

ピストントップの外周がザラザラガビガビに
なっているのがお分かり頂けますでしょうか
  これはプラグ付近で発生したノック波がスキッシュエリアに・・・・(割愛)


車両はNSR250Rですがピストン自体は
NSR250Rのものではありません

NSR250Rでキャーな馬力が出ている
某レーサーの方に頂いたピストンです

燃調も もちろんそうですが点火時期や
チャンバーの緒元で発生してしまうのが
このデトネーション

今回は2ストロークの話ですので4ストで
起こるノッキングとは違う話です

某レーサーだったり●●●さんだったりショップさん
だったり超過激なダイナモテスト(パワーチェック)を
する時に必ずついて回るのもデトネーション

デトネーションカウンターというものを見ながら
テストをするのですがNSR250Rで1回の計測
7秒位?で数十回はデトネーションを打つ時も
あります

上記の様にデトネーションが発生しようとも
燃調が薄すぎるバイクのテストをする事も
ありますがダイナモテストでは計測の時間が
短い為 壊れません

デトネーションは変なセッティングをしていない限り
ピークパワーが出る回転数付近で起こりやすいです

このピークパワー付近で長時間走るレーサー
だからこそレーサーにとってデトネーションが
出るか出ないかは死活問題なんです

エンジンが高温になればなるほど燃焼温度が
高ければ出やすいのもデトネーションなので
レース初めでは全く出なくてもエンジンがヒート
するレース後半に連発する事もあります

デトネーションが起きる理由は様々です

点火時期が早すぎたり燃調が薄かったり
転んでチャンバーが変形していたり・・・

サイレンサーが変な物だったりチャンバーに
合っていない物を着けても起こる事があります

どこからか2次エアーを吸っていても起こる可能性が
ありますし燃料がキャブにちゃんと行っていない場合
クランクケースを加工し2次圧縮を高くしている車両
排気量を上げたのに同じチャンバーをそのまま使用
しているなどなどなどなど・・・・・

あげたらキリがありません


スロットルをあまり開けていない状態でも
デトネーションは起こります

上に書いたようにピークパワー付近で通常
起きるのがデトネーションですのでアクセル
開度が低い場合は若干低回転になります


NSR デトネ
とある60馬力のNSR250Rが例

上記車両はデトネーションが出る仕様でも
ないNSRなのであくまで例ですが・・・

低アクセル開度ではデトネーションが発生しても
エンジンダメージが少ないのでワイドにアクセルを
開けた時に発生するデトネーションだけ気にして
いれば良いかと思います

上のはあくまで例です色々テストをしていると
ピークパワーは12000rpm付近なのに
9000rpm付近だけデトネがバシバシと
出る事もあるので一概に言えません

高回転ほどダメージは少ないと思いますが

仕様によって中回転域でも出る事もあります

高回転を多用しもしくは長時間高回転を
回した時に焼き付く原因のひとつは
デトネーションです


高速道で焼きつく原因は上で書いておきながら
デトネーションが理由で焼きつくことはあまり
ないと思います

フルノーマルだったりライトチューンであれば
デトネーションは起きませんので焼き付く
理由はデトネーションでは無いんです

2ストロークエンジン 結構なチューンをして
こないとデトネーションに悩まされる事は
あまりないです

高速道で走行中デトネーションが起こり焼き付いて
しまうケースも もちろんあるかと思いますが


高速道で焼き付いてしまったピストンを見ると
デトネーションでは無い事が多いです





じゃあ なんなのよ!!!!?






結局エンジンがダメージを受けるのは

高速道にしろサーキットにしろ



過酷な状況 x 時間です



当店パワーチェックで年間 数百台のバイクを
1000回以上は計測で回すと思いますが今まで
自分は1台も壊した事、壊れた事がありません
   先日のタービンブローは除く・・・・(汗)

焼き付きも1度もありません

計測の時間が短いからです

いつも6速で計測する事が多いですがそれでも
10秒以上回す事はほとんどありません




過酷な状況 x 時間


どんなにデトネーションが出ていようが燃調が
薄かろうが1速・2速とかで回した瞬間に
壊れる事はほぼありません

街乗りの一瞬回しただけでは焼き付きは
起こりずらいです

あくまでコンディションの良いバイクで


1速でデトネーションが出ていてもピークパワー
発生回転数を通るのはほんの一瞬

危険なのは5速・6速等のトップギヤ

125cc以下のバイク等はある程度高回転を
持続しないと加速しない場合があるので
条件は厳しくなります

トップギヤや低排気量になるとデトネーション
発生回転の中に居る時間が長くなり
一瞬から【秒】になるので超危険

6速全開中ではデトネーションが起きる
回転数の中に居る時間がとても長いので
ダメージがどんどん蓄積されていきます


そして  ボカン   です


とにかく焼き付きの可能性を減らすには高回転
高負荷を長い時間エンジンに与える行為は
控えましょう



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さてさて本題でしょうか



この時期 2ストロークエンジンで焼き付いて
しまったという報告で以外と!結構!多いのが


高速道で巡航時


ちゃんとセッティングが出ていれば

エンジンのコンディションが良ければ

適した2ストロークオイルを使用していれば


高回転を多用しても高回転を持続しても
エンジンが焼ける事はありませんが


現在の2ストロークエンジンは20〜30年当たり前

過酷な状況に耐えられないエンジンが多い



過酷な状況 x 時間



高回転の時間が長ければ焼きつく可能性が
高くなりますしエンジンの温度が上がれば
上がるほど焼き付きやすくなります

水温が70度と普通の温度でも焼き付きは
起こります


IMG_20171017_151251
過酷な状況を減らす・・・・・
燃焼温度が高温になる時間を減らす・・・・・


ではどの様な走り方をすればエンジンは
焼き付きづらいのでしょうか




自分流の走り方を伝授します


エンジンを焼かない走り方

過酷な状況
長い時間
         を作らない走り方




NSR250 MC28
自分のバイクは67馬力仕様NSR250R【94年式】
20年以上ほぼ毎日乗っておりますが焼き付きは
1度だけです

60000キロオーバーのエンジンで暖機が足りず
高回転を回しピストンが割れた。。。。

その1度だけです

高速も乗りますし遠出もします

高回転も結構使用します

エンジンフルチューン67馬力仕様にかかわらず
オイルはホンダ純正NSR250R指定GR-2





でも あるルール


ある 走り方をしております


ルールとは

暖機は必ずしっかりやりますちなみに自分のは
フルチューンエンジンの為 低温時カブりやすい為
始動後アイドリングをちょっとしてからすぐ走りだします

暖機走行に時間をかけます

水温が55〜60度以上になるまでは5000回転以下
それ以上は絶対回しません

これは自分の中では絶対のルール

水温が55度を超えてもいきなり全開にはせず
ちょっとずつ負荷を増やしながら回転を
あげて走行します

パワーチェックをする時も同様の事をします

水温が70度になったからと言って
『オリャー!』っと回す事はしません

水温がある程度上がってもエンジンパーツの
各部の温度が温まっていないので 以外と
この状況でエンジンを回すのは消耗を早め
焼き付きやすい状況だとのだと自分は判断
しております

暖機不足の抱き付き(焼き付き)は良く聞きます

NSR250Rの排気量・パワーがあれば
一般道で高回転を連続する事はないので
まず焼き付かせる状況にはまずなりません

しかしながら焼き付かないにしても水温は
かなり監視し気にしています

自分は75度以上行ってしまった場合は
高回転・高負荷を使用しません

高回転を回す場合でもアクセルをあまり開けず
低負荷になるよう回します

渋滞にハマった時水温が90度以上になる事が
年に数回ありますがそんな時は同じく5000回転
以下で走って水温75度以下になる位まで
セーフモードで走行します

数字的な根拠は全くありませんし90度
オーバーで高回転を回しても大丈夫だと
思いますがエンジンの消耗を早める行為と
焼き付く可能性がある状況をちょっとでも
作りたくない為です



では高速道では???


やっとこのブログを書こうと思ったきっかけ





冒頭で書いた通り高速道路で走行中

あまり回していないのに

焼き付いてしまったとケースが多いんです


上記をお読みになってお分かり頂いて
いると思いますが



時間です


NSR250Rで焼き付いたとお客様は以外と
7000回転とか9000回転持続で焼けたと
いうお客様が結構います

時間はそれなりの時間ですが高速道では
その回転数を1時間とか2時間以上とか
ずっーーーーーっと!回し続ける・・・・・・
遠出をするのであれば当たり前の話


例えが妥当かわかりませんが水の入ったやかんを
1000度以上のバーナーで30秒あぶっても
1分あぶっても穴は空きません・・・

表面の金属から中の水に熱が伝わり熱が一箇所に
集中せず分散することで高温のバーナーで表面を
あぶり続けても表面が赤くなる事も無く穴が空くことも
ありません

ピストンも一緒で燃焼温度が数百度の炎にさらされ
続けますがピストン表面からシリンダー壁面などに
熱が伝導し分散しますし ガソリンが気化した時に
熱を奪っていく作用とかピストントップに着いている
2ストオイルが保護してくれたり・・・




コンディションの良いバイク

セッティングが出ているバイク
では大丈夫ですが・・・・

どうしてもキャブレター車は燃調が薄くなる
ゾーンが出てしまう場合があります

キャブレター車は劣化すると普通は【濃い】
方向に進む事が多いですが

(ニードルが痩せたり油面が上がったり)

エアクリーナーも汚れていくとガソリンは
濃い方向にいきます


しかしながらキャブレター車はジェットにゴミが
詰まったりしたりすると燃調が薄くなりますし
ゴムパーツが劣化してそこから僅かでも
エアを吸っていると薄くなってしまいます

そんな通常では焼き付かない燃調でも
通常焼き付く事が無い回転数でも

長時間だと話は変わってきます


やかんもそうですが 同じ温度の炎でお湯を
沸かしてもゆっくりゆっくり温度は上がって
いきます

エンジンも一緒で熱伝導で分散が間に合わない
温度で熱を与え続けるとそのパーツの温度は
どんどん上がっていきます

ピストンがどの位の温度になった時点で焼き付いて
しまうのかはエンジンによって違うと思います

熱膨張でピストンサイズが大きくなりすぎ
焼きつくのが通常のケースですが
焼きつく前にピストンセンターが熱により強度を
保てなくなり穴が開く事もあります

あと2ストはチャンバーから排気が戻ってくる
構造なので排気側がやられてしまうケース等
焼き付き方は様々です



2ストローク車

高速道で焼き付かせない走り方


至ってシンプルですがやっている人は
少ないような気がします


アクセル全開でもハーフでも

目標の速度まで出したら

スロットルオフ

 &クラッチを握る!


そうです惰性で走ります


燃費レース大会の様な走り方をするんです

エンジンを切らずアイドリングで走りますので
エンジンを切って惰性で走る燃費レースとは
少し違いますがほぼ一緒です




かなり

メンドクサイです



自分は昔からこの走り方をしております


高回転持続で高速道を1時間とか2時間とか
走っていた時代もあるんです

焼き付いた事もありませんが焼きつく可能性を
減らす理論を考えた時にこの走り方しか無いと
思って実践しておりました

ある2ストロークエンジンのトップチューナーの
人に出会った時に『同じ走り方をしている』と
言う人が居てうれしくなった時もありました


とにかく熱を与えない走り方をする

というのがコンセプトです

熱を与えては冷却し熱を与えては冷却し・・・

の繰り返しです


ちなみに自分は6000回転から7000回転以下では
同じ回転数を維持して巡航します

つまり高回転で巡航をしなければいけないバイクや
いけないシチュエーションになった時に上記の
方法で走ります



結構

メンドクサイです


熱交換サイクルが狂った時に焼きつく可能性が
高まるので高回転を長時間使う走り方は2ストを
乗る時 自分の中では現在タブーです

やらなければ焼きついてしまうのではなくやった方が
焼きつく可能性が低くなると言う事です


あまりにメンドクサイのであれば何分走ったら
上記の様な【冷却タイム】を設けてもいいかと
思います

NSR250Rであれば6000rpmちょい
回せば100kmは出るので大丈夫だと
大丈夫だと思いますが


この方法ができないスクーターはしっかり
セッティングをしないといけません

スクーターでは別に高回転で焼き付く可能性を
減らす裏技がありますが今回は割愛します


ミニバイクは熱量が少ないのでそんなに
シビアではありませんがスピードも出ない
のでどうしても高回転x長時間 な走り方を
しなければならないシチュエーションが
あるのであれば良いと思います


なんだーー  そんな事かーーー


と思う人もいるかも知れませんが当店で
焼きついてしまったと言う人の状況を聞くと
こんな記事を書いてみようかなと思いました




あと2ストロークでは高回転でギヤが入ったまま
スロットルオフはできれば止めた方がいいです

高回転でのエンブレは2ストロークではかなり
過酷な状況です焼きつく人も多数です

チマタでは【戻し焼け】と呼ばれますが
スロットルを戻すと オイル供給も
止まってしまいますし燃調も大きく
崩れますので禁止した方が良いです

ホンダ RS125のレースでは14000rpmで
エンブレなんて当たり前な走り方ですが
とにかく2ストには過酷です


あくまで理論なので正解はありませんが
色々なテストと経験で語ってみました

『自分は高速に乗る時だけガソリンタンクに
 2ストオイルを少し入れ半混合にするよ!』

なんて人も居るかと思います


人それぞれで色々な方法を持っていると
思いますが 自分の理論と走り方は以上です




長くてマニアックでスミマセン



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【和光2りんかん】
     埼玉県和光市下新倉5−11−1
         TEL 048−452−6290


ds258 at 17:31和光2りんかん  
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