2025年02月10日

伏見2りんかん 【伏見2りんかん】ブレーキのコンディションはいかがですか?

皆さんこんにちは。
伏見2りんかんピットサービスの美濃(みのう)です。

前回に引き続き、ブレーキ関係のお話をさせて頂きます。
油圧式のブレーキシステムに使われているブレーキフルードは経年劣化する為、定期的な交換が必要であることは数回に渡ってお伝えさせて頂いておりますが、同時にブレーキキャリパーやブレーキマスターシリンダーに使用されているゴム製のシール類も経年劣化が進むと硬化して弾力を失い、ブレーキシステムのスムーズな動作に支障をきたしたり、密閉性が低下してフルード漏れを引き起こしたりする場合があります。
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こちらの写真は、スズキ・GSX1300R隼のフロントブレーキキャリパーをオーバーホール(分解清掃、消耗部品の交換)している様子です。
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少しわかりにくい画角で申し訳ありませんが、写真奥側と手前側でブレーキパッドの減り方に偏りがあるのがご確認頂けるかと思います。
これはキャリパーピストンのオイルシール、ダストシールの硬化でピストンの動作不良を引き起こした結果、ブレーキパッドに対して均等に圧力が掛からなくなってしまっている状態によく起こる現象です。
パッドがローターに上手く押し付けられずブレーキの効きが悪くなったり、ピストンの戻りが悪くなる事でパッドがローターから離れず、ブレーキが掛かったままになる「引きずり」を起こしてしまいます。写真のようなパッドの偏摩耗、ブレーキフィーリングの悪化、燃費悪化や取り回しが重くなる他、走行中に摩擦熱が常に発生してしまう為、過熱によってブレーキパッドやブレーキローターが歪んでしまったり、酷いケースではヴェイパーロック現象を起こしてしまう場合もある、非常に危険な状態です...
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少し古い年式の車両でしたが、キャリパーピストンや各シール類やボルト等、新品に交換するのが望ましい箇所は新品に交換し、パッドピンやスプリングプレート等、生産終了によって新品が手配できなかったり、再利用のリスクが少ない箇所は綺麗に清掃し点検後組み付けていきます。

入庫段階ではピストンの固着が酷く、車両の取り回しで車重が400kgくらいあるんじゃないかというくらい重く苦労させられましたが、オーバーホール後は見違える程スムーズにホイールが回転するようになり、取り回しも楽々になりました。オーナー様も納車時に少し車両を動かしただけで違いがハッキリ分かる!と大喜びでした。きっと走りも軽やかで燃費も良くなっていることでしょう。

ここまで状態が酷くなっていなくとも、ブレーキを掛けた時の感触が柔らかかったりぎこちない、車両の取り回しが重く感じたり、ブレーキやタイヤ周りの作業を依頼した際に「ブレーキの引きずりがあります」と作業担当者から報告があった場合は、ブレーキキャリパーのオーバーホールをオススメ致します。
ご検討の際は店舗にお電話頂くか、車両と共にご来店頂き、お気軽にご相談下さいませ。
車両の状態により必要な作業や部品は変動致しますが、少しお時間を頂けましたら、概算でお見積りをお渡しする事も可能でございます。



大阪方面からお越しのお客様へ
当店は国道1号線沿いに店舗がございます。
その為、交通量が非常に多く右折入退場は
大変危険ですのでご遠慮ください。

地図2
上記の矢印通りご来店お願い致します。
ご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願い致します。


ds452 at 18:19伏見2りんかん  
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