２りんかんブログ:【菊陽2りんかん】エンジンオイル解説 part1 スタッフ備忘録

2024年03月22日

菊陽２りんかん　【菊陽2りんかん】エンジンオイル解説 part1 スタッフ備忘録

こんにちは！
菊陽２りんかんオイル担当村上です

最近花粉が飛び始めて苦しい日々が始まっておりますが
皆様いかがお過ごしでしょうか

熊本は雪のシーズンは終わったものの
寒暖差が激しく、体調を崩しやすい中で
花粉のＷパンチをくらいながら
相変わらず寒い阿蘇と
まだまだ凍える潮風を感じる天草で
楽しくバイクに乗っております
（普段は車で買い物に行ってるのは内緒でお願いします）

今回からエンジンオイルの説明を備忘録的に
ちょっとずつ書き残していこうかなと思い
解説を投稿していきます
余裕のあるタイミングで書いていくので
気になる方はながーーーーーい目でみてってください

まずエンジンオイルとは何者なんだ？

エンジンオイルとはエンジンを動かす時に必要な
「潤滑油」です
エンジン内部は激しいスピードで金属部品が接しており
その衝撃を受け流しつつピストン等で発生するカーボンや
可動部で発生するスラッジをからめとり
エンジンを綺麗にしつつetc...

上記のように様々な面からエンジン保護に寄与している
「液体パーツ」になります

分かりやすく言うとエンジンを内部で守るすげえ奴です

材料としては原油や植物油（ヤシ油ひまし油等）を加工した
「ベースオイル」に様々な「添加剤」を加えて
エンジンオイルを作っていきます

原油の場合はめちゃめちゃでけぇ精製施設で蒸留され、
物質ごとに分けて加工されていきます

植物油の場合は
植物から回収した油を酸に加工しアルコール類と
再合成することでベースオイルになります
モチュールのエステルオイル等がヤシ油ベースの
エステルで有名ですね

ベースオイルは更に突き詰めると
API（アメリカ石油協会）によって
・Sulfur(硫黄分)
　＝不純物の量
・Saturates(飽和炭化水素分)
　＝簡単に言うと精製度合や熱酸化安定性の指標
・Viscosity Index（VI：粘度指数）
　=数字が大きいほど高温時の粘度維持能力が高い
上記の3項目を元に性能・性質によってグループ1～5の
5種類にそれぞれ分けられます

とはいえ振り分けていくと
ほとんど素材ごとにまとめられますのでご参考までに

グループ1と２は原油精製時に出る重質油等をベースに
蒸留や不純物の除去を行ったもので違いとしては
不純物である硫黄が
0.03％より多い→グループ１
0.03％以下→グループ２
といった感じです

グループ3はVHVIと呼ばれるもので
(Very High Viscosity Index＝とても粘度指数が高い)

グループ1.2をベースに水素化精製処理等を重ねて
さらに高性能、高純度に仕上げたものです

グループ4はPAO（ポリアルファオレフィン）
と呼ばれるもので石油精製で手に入るナフサ
を分解し得られるエチレンを合成＆水素化
することで作られます

基本的にはグループ1から４にかけて
性能が良くなると覚えて貰えば大丈夫です

じゃあグループ５は何なのって話ですが
グループ5はグループ1～4じゃないやつ
というくくりになります
みなさんがよく聞くエステルもここになります

エステルといっても種類が尋常じゃないくらいあるので
ひとえにエステルといってもメーカーや原材料によって
性能や役割が変わります。

これらベースオイルを性能順にみていったら
PAOやエステルが性能高いならこれ皆使えば
いいじゃん！と思うのですが
それぞれにメリットデメリットがあるので
このベースオイルだけ使えばいいというわけでもありません

次回はそこら辺を話していきますお楽しみに

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