2019年05月10日
和光2りんかん 【馬力公開!】 筑波サーキット 本物レーサー RG500ガンマ!パワーチェックレポート【和光】
和光2りんかん チューニングパーツ担当
& パワーチェック担当 の かのう です
パワーチェック
レポート過去記事
タップ or クリックすると展開します-------------------------------------------
【パワーチェックレポート】
レポート1 V−MAX RZV500
レポート2 TZR250 FCR装着車
レポート3 T−MAX560【ボアアップ】
レポート4 バケモノハーレー
レポート5 VJ23A ガンマ
レポート6 ドラッグマシン ハヤブサ
レポート7 フルノーマル車
レポート8 FCR&TMRのセッティング指南
レポート9 PCX170 Fiセッティング
レポート10 GROM キャブレター化!!
レポート11 MT09 フルノーマル車
レポート12 YZF−R25 馬力のウワサ
レポート13 PCX Fiセッティング 2台
レポート14 シグナスX Fiセッティング
【番 外 編】 スミマセン 無免許でした・・・
レポート15 1400GTR T−REVαシステム
レポート16 MT09 ワイバンマフラーの実力
レポート17 60馬力ダウン!2015 GSX-R1000
レポート18 H2 スーパーチャージャー!凄凄!
レポート19 TZR250【1KT】フルチューン
レポート20 2015 新型YZF−R1!
レポート21 世界最強バイク H2R!
レポート22 超高級車! DUCATI 1199 PANIGALE
レポート23 異次元のNSR250R その1
レポート24 異次元のNSR250R その2
レポート25 YZF-R25 AKRAPOVIC スリップオンマフラーの実力
レポート26 PCX Fiセッティング 3台
レポート27 YZF−R25 vs YZF−R3
レポート28 V−MAX1700ドラッグ
レポート29 希少車! KTM RC8
レポート30 MT10 国内にまだ数台!
レポート31 異次元のNSR250R その3
レポート32 当店過去最高馬力!V−MAX1700ターボ!
レポート33 2017 新型CBR250RR!!
レポート34 NR750【国内】チューン車!/a>
レポート35 RVF750【RC45】V4-750ccサウンド!!
レポート36 RVF750【RC45】フルパワー化成功!!
レポート37 DUCATI 900MHR 超カスタム車
レポート38 2017 新型CBR1000RR-SP!
レポート39 2017 新型CBR250RR国内仕様!
レポート40 2017 新型GSX−R1000 + ECUチューン
レポート41 RVF750【RC45】フルパワー車!!その2
レポート42 当店最高馬力!最強のSR400
レポート43 CBR250RR ECUチューン!
レポート44 PCX170 Fiセッテイング
レポート45 CBR1000RR & GSX-S1000F ECUチューン!
レポート46 RVF750【RC45】(改)逆車フルノーマル
レポート47 馬力を計るだけじゃないんです!!!!
レポート48 2014 CB1300SB [SC54] ECUチューン!
レポート49 激変!2013〜 ZX-6R [ZX636R] ECUチューン!
レポート50 GSX1300R ハヤブサ[国内仕様]ECUチューン!
レポート51 激ヤバ!V-MAX1700[国内仕様] ECUチューン!
レポート52 2スト インジェクション!TE250i!
レポート53 MONKEY125 フルノーマル!
レポート54 900万円!1299 SUPER LEGGERA!!!!!
レポート55 250ccナンバー!超高性能電動バイク!
レポート56 2018 NINJA400 BEETフルエキ!
※ クリック or タップすると過去記事に飛べます
-------------------------------------------
今回でレポート57
過去何度か書いておりますが 基本的に
レーサーのバイクはパワーチェックの
レポートを【基本】しません
どの位パワーが出ているか そして
パワーカーブがどうなのかというのは
そのレーサーの武器であって公開を
しない方が 【無難】 だからです
全日本選手権のバイクの計測をする
場合もありますし筑波&桶川&秋ヶ瀬
サーキットを走るレーサーなら月に数台
は来店されます
と言う訳で馬力とパワーカーブが重要な
レーサーはパワーチェックマシンのデータ
と組み合わせセッティングを出す事で
タイムにつなげる事ができます
ダイノマシン(シャシーダイナモ)だけでは
ダメです実走行でのセッティングも
とても大事です
セッティングの近道を教えてくれるのが
パワーチェックのグラフです
パワー・馬力が出ているバイクがサーキットで
タイムが出せる訳ではありません
パワーチェックでお客様にグラフを見せた
時に真っ先に言われてしまうのが
『あぁ あまり馬力出て無いっすね・・』
なのですがレースでは ピーク馬力・最高
馬力が一番出ていれば速い訳ではない
ので重要な部分は馬力とパワーカーブ
なのだとグラフを見ながら説明をします
あくまで例ですが
あくまで例ですが
あくまで例ですが
圧倒的に多いパターンがコレ
あれ?・・・ 俺の90馬力しか出てないんだ。。。
インターネットで見たの(同じバイク)は
100馬力だったのに・・・
コレ 本当に良く言われます
2つのグラフを
重ねてみます
グラフの青線の様なパワーカーブを
目指す人が圧倒的に多いです
サーキットでどちらが速いと思いますか
正解は
わかりません(笑)
しかし残念ながら赤い90馬力の方が
多くのサーキットでタイムが出ます
ハイスピードが多いサーキットでしたら
最高速が大きく関わってきますので
青いグラフが有利の場合があります
しかしながら青いグラフは赤いグラフ
よりも10馬力もパワーが出てますが
出ているゾーンが少ないです
最高回転数を使用できるサーキットや
ミニバイクの様に高回転を常用できる
場合であれば良いですがそこの回転に
ならなければパワーが出ません
つまり13000rpm付近まで回った
時のみ赤いグラフよりパワーが
あります
サーキットではストレートばかりでなく
加速しては減速してコーナリングして
シケインがあって・・・
高回転常用でないサーキットが多く
青いグラフのバイクより赤いグラフの
バイクの方がコーナー立ち上がりに優れ
各コーナーで一歩前に出るチャンスが
多くなります
キャブを大きくし過ぎたりハイカムを入れ
高回転のパワーにしすぎたり・・・
パーツのチョイスが重要です
バイクを考えサーキットを考え・・・
どの回転数をそれぞれどのコーナーで
どれだけの時間使うかを考え・・・・
エンジンパワーの特性を決めます
吸気系のパーツの変更・マフラーや
チャンバーの変更やバッフルのサイズ
などでパワーの出る回転数が変わって
きます
4ストであればカムシャフトやバルブ
タイミングの変更でパワーの出かたを
変えたりしします
2ストの場合パワーカーブはチャンバーが
パワーカーブを決めている様なものなので
ショートコースはショートコース向けの
チャンバーの方が有利です
NSR250Rでジムカーナをする場合
純正チャンバーが有利です
社外チャンバーを使用している方は
ほとんどいません
キャブの口径・点火時期・ファンネル長
排気デバイスの調整・・・・・
パワーカーブを変更する方法はいくらでも
出てくるのがセッティングの難しさです
エンジン回転数を各コーナーに合わせた
スプロケット(ギヤ比)調整もとても
重要です
スクーターの様な無段変速(CVT)では
少し話が変わりますが今回は割愛
ではでは
同じバイクだったとして
回転域が違うだけで同じ90馬力
これはどうでしょうか???
これもパワーチェック後 説明を
する事が多いのですが
同じ馬力であれば加速・速さは一緒・・・・
そう思っている方はいらっしゃいませんか?
回転数を忘れてはいけません
物事は数字を極端に変えると理解
しやすくなる場合がありますが
例えば
①最高出力 5馬力/1000rpm のバイクと
②最高出力 5馬力/9000rpm のバイクが
あったとします 無いか?
①1分間に1000回エンジンが回って
5馬力を出すエンジンです
2ストロークの場合は1回転で1点火
1分間に1000回爆発・燃焼するので
1秒だと 1000÷ 60 = 16.666・・・・
1秒にクランクが16回転して約16回の
爆発・燃焼がおきます
もちろん単気筒の場合ですが
2ストはアイドリング位の回転数の
時は1秒間に16回も爆発している
のだと思うと凄いですよね
1秒間に16回・・・1秒間に16連射・・・
ファミコン世代の自分にとっては
誰かを思い浮かべます
ライブドアブログ凄いな
【】この絵文字があった
脱線した・・・
もう一つは
②1分間に9000回エンジンが回って
5馬力を出すエンジンです
9000rpm回さないと5馬力出ないと
考えると非効率なエンジンに感じますが
2ストロークの場合 1回転で1点火
1分間に9000回爆発・燃焼するので
1秒だと 9000÷ 60 = 150・・・・
1秒にクランクが150回転して約150回の
爆発・燃焼がおきます
1秒間に150回の爆発・燃焼が起きて
バイクを前に進めるのと16回の爆発
燃焼でバイクを前に進めるのとでは
どちらが早いか想像が着くと思います
1000rpmで最高馬力なんてバイクは
そうそうないのであくまで例です
今回の上の例えのグラフは
最高出力 90馬力/9000rpm のバイクと
最高出力 90馬力/13000rpm のバイク
ですのでもうお分かりですね
こう言う計算方法もあります
90x9000 =810000
90x13000=1170000
数字が多い方が加速力があると言えます
もちろん車重・体重や走行抵抗などを
無視した話でありずっと同じ回転数で
走る訳ではないので あくまで参考の
数値です
仮に13000rpmのピーク馬力を
80馬力まで落としたとします
80馬力/13000rpm・・・・
80x13000=1040000・・・
90馬力/9000回転よりも
80馬力/13000回転のほうが
まだまだ速い・・・
ん?速いのか?本当に速いのか???
数字上は速いはずです
自信なくなってきた・・・
でもでも回さなくても90馬力出て
いるエンジンは発熱も少なく燃費も
良くトラブルが起きる可能性も減り
耐久性も高いのを忘れてはいけません
レースは完走をしなければ意味が
ありませんのでできれば低い回転で
走る事ができリスクが少ない方が
理想なエンジンなのですが
ぐちゃぐちゃウンチクを垂れましたが
要するに中回転域からハイパワーを発生
高回転まで持続する広いパワーバンドを
持つエンジンが理想です
ピーク馬力は捨ててでもそれだけパワー
バンドが広げられればメリットは大です
ミッション車の場合は変速しますので
変速して回転が落ち込んだ時の馬力も
とても重要です
シフトアップする度にパワーが落ちて
他者に抜かれては意味が有りません
という事で!
本題です(笑)
テイスト オブ ツクバのZERO-1クラス
に出場している【本物レーサー】
モトクラッチ号
RG500Γ
埼玉県所沢のバイクショップ モトクラッチ様
の店主が駆るRG500ガンマです
モトクラッチ様はたまたま縁がありまして
過去にテイストオブツクバでモトクラッチ様の
チーム員の車両をピットクルーとして2度ほど
お手伝いしたことがあります
本当にたまたまですが
かっこ良すぎです
サーキットをコンマ1秒でも速く走れる
ためだけに造られた車両です
徹底的に軽量化が施されエンジンは
経験を何年も何年も積み重ねて仕様が
決まったスペシャルエンジン
馬力重視だけでないホンモノ筑波
サーキットレーサーです
実は・・・実は・・・ 実は・・・
和光2りんかんテイストオブツクバ
ZERO-1クラスを走るRG500Γの
データが3台もあります
それぞれのオーナー様にパワーグラフを
見せる事はまずありませんしそれぞれの
パワーがどうとか パワーカーブがどうとか
の話もタブーなので聞かれても答えません
休憩中にお弁当を食べながらワタクシが
3台のグラフを重ねてウハウハしている
だけです
写真を撮ってはいけない場所はないと
聞いているので写真を貼っていきますが
リヤの足回りです
転倒もあったでしょうし様々な経験を
基に決まっていった足回りと考えると
ロマンが詰まってますね
RG500Γは2スト4気筒
4本出しのチャンバーがカッコイイ
2りんかんインスタグラムより
タンクのロゴもとてもカッコイイ
RG500ガンマはロータリーディスク
バルブですのでキャブレターは
サイドにあります
細かいパーツも軽量加工がされているのが
分かると思います
反対側ですキャブも合計4つ
エンジンをかける時チョークレバーを
コチコチコチコチと4本引っ張ってから
キックを蹴りエンジンを始動します
キックは若干重いですがエンジンのかかり
が良いので始動は苦ではありません
何度も言いますがツクバで何戦も
戦ってきた本物レーサーです
それではパワーチェックです
今回は動画はありません
だってブログ載せるつもり
なかったんですもの。。。
そして 今回は馬力とパワーグラフを
ブログに載せても良いと。。。
ワタクシは止めましたよ?
と言うわけで本物ツクバレーサー
RG500ガンマのパワーカーブです
テイストでは最近表彰台ばかりの
凄い車両なんですよ
いかがでしょうか
余裕の100馬力オーバーです
冒頭に書いたようにレーサーはピーク馬力
だけでなく広いパワーバンドが必要です
ピーク馬力だけに振れば115馬力や120
馬力にもできるかもしれませんがレースでは
意味のない馬力
ご覧の通りの広いパワーバンド
このグラフを見てもまだまだノビシロは
ありそうです 谷がやっかいですね。。。
チャンバーなのか点火時期なのか
ロータリーディスクバルブの
開閉タイミングなのか・・・
チャンバー・吸気系・点火時期などなど
全てがバランスが良くないと良いパワー
カーブになりません
【谷】を原因を突き止めれば優勝も
見えてきますね?モトクラッチさん
そして ブログのタイミングよく今週末が
テイスト オブ ツクバです
ZERO-1クラス RG500ガンマの出場は
えーと・・・・7台?! 7台も居ます
あれ?Tさーーーん? 応援している
Tさんの名前が。。。
ソウデスカ・・・ マシンタイハデスカ・・・・泣
お怪我もされたみたいで。。。
無事復活を祈っております
テイスト オブ ツクバ
お暇が有る方はぜひ見に行ってみて下さい
https://www.tsukuba-circuit.jp/race/withme/tot_top/index.html
筑波サーキット帰りには
筑波2りんかんにも寄って下さいね
https://2rinkan.jp/shop/275tsukuba/
ではでは
【和光2りんかん】
埼玉県和光市下新倉5−11−1
TEL 048−452−6290
& パワーチェック担当 の かのう です
パワーチェック
レポート過去記事
タップ or クリックすると展開します-------------------------------------------
【パワーチェックレポート】
レポート1 V−MAX RZV500
レポート2 TZR250 FCR装着車
レポート3 T−MAX560【ボアアップ】
レポート4 バケモノハーレー
レポート5 VJ23A ガンマ
レポート6 ドラッグマシン ハヤブサ
レポート7 フルノーマル車
レポート8 FCR&TMRのセッティング指南
レポート9 PCX170 Fiセッティング
レポート10 GROM キャブレター化!!
レポート11 MT09 フルノーマル車
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レポート13 PCX Fiセッティング 2台
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【番 外 編】 スミマセン 無免許でした・・・
レポート15 1400GTR T−REVαシステム
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レポート24 異次元のNSR250R その2
レポート25 YZF-R25 AKRAPOVIC スリップオンマフラーの実力
レポート26 PCX Fiセッティング 3台
レポート27 YZF−R25 vs YZF−R3
レポート28 V−MAX1700ドラッグ
レポート29 希少車! KTM RC8
レポート30 MT10 国内にまだ数台!
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レポート34 NR750【国内】チューン車!/a>
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レポート36 RVF750【RC45】フルパワー化成功!!
レポート37 DUCATI 900MHR 超カスタム車
レポート38 2017 新型CBR1000RR-SP!
レポート39 2017 新型CBR250RR国内仕様!
レポート40 2017 新型GSX−R1000 + ECUチューン
レポート41 RVF750【RC45】フルパワー車!!その2
レポート42 当店最高馬力!最強のSR400
レポート43 CBR250RR ECUチューン!
レポート44 PCX170 Fiセッテイング
レポート45 CBR1000RR & GSX-S1000F ECUチューン!
レポート46 RVF750【RC45】(改)逆車フルノーマル
レポート47 馬力を計るだけじゃないんです!!!!
レポート48 2014 CB1300SB [SC54] ECUチューン!
レポート49 激変!2013〜 ZX-6R [ZX636R] ECUチューン!
レポート50 GSX1300R ハヤブサ[国内仕様]ECUチューン!
レポート51 激ヤバ!V-MAX1700[国内仕様] ECUチューン!
レポート52 2スト インジェクション!TE250i!
レポート53 MONKEY125 フルノーマル!
レポート54 900万円!1299 SUPER LEGGERA!!!!!
レポート55 250ccナンバー!超高性能電動バイク!
レポート56 2018 NINJA400 BEETフルエキ!
※ クリック or タップすると過去記事に飛べます
-------------------------------------------
今回でレポート57
過去何度か書いておりますが 基本的に
レーサーのバイクはパワーチェックの
レポートを【基本】しません
どの位パワーが出ているか そして
パワーカーブがどうなのかというのは
そのレーサーの武器であって公開を
しない方が 【無難】 だからです
全日本選手権のバイクの計測をする
場合もありますし筑波&桶川&秋ヶ瀬
サーキットを走るレーサーなら月に数台
は来店されます
と言う訳で馬力とパワーカーブが重要な
レーサーはパワーチェックマシンのデータ
と組み合わせセッティングを出す事で
タイムにつなげる事ができます
ダイノマシン(シャシーダイナモ)だけでは
ダメです実走行でのセッティングも
とても大事です
セッティングの近道を教えてくれるのが
パワーチェックのグラフです
パワー・馬力が出ているバイクがサーキットで
タイムが出せる訳ではありません
パワーチェックでお客様にグラフを見せた
時に真っ先に言われてしまうのが
『あぁ あまり馬力出て無いっすね・・』
なのですがレースでは ピーク馬力・最高
馬力が一番出ていれば速い訳ではない
ので重要な部分は馬力とパワーカーブ
なのだとグラフを見ながら説明をします
あくまで例ですが
あくまで例ですが
あくまで例ですが
圧倒的に多いパターンがコレ
あれ?・・・ 俺の90馬力しか出てないんだ。。。
インターネットで見たの(同じバイク)は
100馬力だったのに・・・
コレ 本当に良く言われます
2つのグラフを
重ねてみます
グラフの青線の様なパワーカーブを
目指す人が圧倒的に多いです
サーキットでどちらが速いと思いますか
正解は
わかりません(笑)
しかし残念ながら赤い90馬力の方が
多くのサーキットでタイムが出ます
ハイスピードが多いサーキットでしたら
最高速が大きく関わってきますので
青いグラフが有利の場合があります
しかしながら青いグラフは赤いグラフ
よりも10馬力もパワーが出てますが
出ているゾーンが少ないです
最高回転数を使用できるサーキットや
ミニバイクの様に高回転を常用できる
場合であれば良いですがそこの回転に
ならなければパワーが出ません
つまり13000rpm付近まで回った
時のみ赤いグラフよりパワーが
あります
サーキットではストレートばかりでなく
加速しては減速してコーナリングして
シケインがあって・・・
高回転常用でないサーキットが多く
青いグラフのバイクより赤いグラフの
バイクの方がコーナー立ち上がりに優れ
各コーナーで一歩前に出るチャンスが
多くなります
キャブを大きくし過ぎたりハイカムを入れ
高回転のパワーにしすぎたり・・・
パーツのチョイスが重要です
バイクを考えサーキットを考え・・・
どの回転数をそれぞれどのコーナーで
どれだけの時間使うかを考え・・・・
エンジンパワーの特性を決めます
吸気系のパーツの変更・マフラーや
チャンバーの変更やバッフルのサイズ
などでパワーの出る回転数が変わって
きます
4ストであればカムシャフトやバルブ
タイミングの変更でパワーの出かたを
変えたりしします
2ストの場合パワーカーブはチャンバーが
パワーカーブを決めている様なものなので
ショートコースはショートコース向けの
チャンバーの方が有利です
NSR250Rでジムカーナをする場合
純正チャンバーが有利です
社外チャンバーを使用している方は
ほとんどいません
キャブの口径・点火時期・ファンネル長
排気デバイスの調整・・・・・
パワーカーブを変更する方法はいくらでも
出てくるのがセッティングの難しさです
エンジン回転数を各コーナーに合わせた
スプロケット(ギヤ比)調整もとても
重要です
スクーターの様な無段変速(CVT)では
少し話が変わりますが今回は割愛
ではでは
同じバイクだったとして
回転域が違うだけで同じ90馬力
これはどうでしょうか???
これもパワーチェック後 説明を
する事が多いのですが
同じ馬力であれば加速・速さは一緒・・・・
そう思っている方はいらっしゃいませんか?
回転数を忘れてはいけません
物事は数字を極端に変えると理解
しやすくなる場合がありますが
例えば
①最高出力 5馬力/1000rpm のバイクと
②最高出力 5馬力/9000rpm のバイクが
あったとします 無いか?
①1分間に1000回エンジンが回って
5馬力を出すエンジンです
2ストロークの場合は1回転で1点火
1分間に1000回爆発・燃焼するので
1秒だと 1000÷ 60 = 16.666・・・・
1秒にクランクが16回転して約16回の
爆発・燃焼がおきます
もちろん単気筒の場合ですが
2ストはアイドリング位の回転数の
時は1秒間に16回も爆発している
のだと思うと凄いですよね
1秒間に16回・・・1秒間に16連射・・・
ファミコン世代の自分にとっては
誰かを思い浮かべます
ライブドアブログ凄いな
【】この絵文字があった
脱線した・・・
もう一つは
②1分間に9000回エンジンが回って
5馬力を出すエンジンです
9000rpm回さないと5馬力出ないと
考えると非効率なエンジンに感じますが
2ストロークの場合 1回転で1点火
1分間に9000回爆発・燃焼するので
1秒だと 9000÷ 60 = 150・・・・
1秒にクランクが150回転して約150回の
爆発・燃焼がおきます
1秒間に150回の爆発・燃焼が起きて
バイクを前に進めるのと16回の爆発
燃焼でバイクを前に進めるのとでは
どちらが早いか想像が着くと思います
1000rpmで最高馬力なんてバイクは
そうそうないのであくまで例です
今回の上の例えのグラフは
最高出力 90馬力/9000rpm のバイクと
最高出力 90馬力/13000rpm のバイク
ですのでもうお分かりですね
こう言う計算方法もあります
90x9000 =810000
90x13000=1170000
数字が多い方が加速力があると言えます
もちろん車重・体重や走行抵抗などを
無視した話でありずっと同じ回転数で
走る訳ではないので あくまで参考の
数値です
仮に13000rpmのピーク馬力を
80馬力まで落としたとします
80馬力/13000rpm・・・・
80x13000=1040000・・・
90馬力/9000回転よりも
80馬力/13000回転のほうが
まだまだ速い・・・
ん?速いのか?本当に速いのか???
数字上は速いはずです
自信なくなってきた・・・
でもでも回さなくても90馬力出て
いるエンジンは発熱も少なく燃費も
良くトラブルが起きる可能性も減り
耐久性も高いのを忘れてはいけません
レースは完走をしなければ意味が
ありませんのでできれば低い回転で
走る事ができリスクが少ない方が
理想なエンジンなのですが
ぐちゃぐちゃウンチクを垂れましたが
要するに中回転域からハイパワーを発生
高回転まで持続する広いパワーバンドを
持つエンジンが理想です
ピーク馬力は捨ててでもそれだけパワー
バンドが広げられればメリットは大です
ミッション車の場合は変速しますので
変速して回転が落ち込んだ時の馬力も
とても重要です
シフトアップする度にパワーが落ちて
他者に抜かれては意味が有りません
という事で!
本題です(笑)
テイスト オブ ツクバのZERO-1クラス
に出場している【本物レーサー】
モトクラッチ号
RG500Γ
埼玉県所沢のバイクショップ モトクラッチ様
の店主が駆るRG500ガンマです
モトクラッチ様はたまたま縁がありまして
過去にテイストオブツクバでモトクラッチ様の
チーム員の車両をピットクルーとして2度ほど
お手伝いしたことがあります
本当にたまたまですが
かっこ良すぎです
サーキットをコンマ1秒でも速く走れる
ためだけに造られた車両です
徹底的に軽量化が施されエンジンは
経験を何年も何年も積み重ねて仕様が
決まったスペシャルエンジン
馬力重視だけでないホンモノ筑波
サーキットレーサーです
実は・・・実は・・・ 実は・・・
和光2りんかんテイストオブツクバ
ZERO-1クラスを走るRG500Γの
データが3台もあります
それぞれのオーナー様にパワーグラフを
見せる事はまずありませんしそれぞれの
パワーがどうとか パワーカーブがどうとか
の話もタブーなので聞かれても答えません
休憩中にお弁当を食べながらワタクシが
3台のグラフを重ねてウハウハしている
だけです
写真を撮ってはいけない場所はないと
聞いているので写真を貼っていきますが
リヤの足回りです
転倒もあったでしょうし様々な経験を
基に決まっていった足回りと考えると
ロマンが詰まってますね
RG500Γは2スト4気筒
4本出しのチャンバーがカッコイイ
2りんかんインスタグラムより
タンクのロゴもとてもカッコイイ
RG500ガンマはロータリーディスク
バルブですのでキャブレターは
サイドにあります
細かいパーツも軽量加工がされているのが
分かると思います
反対側ですキャブも合計4つ
エンジンをかける時チョークレバーを
コチコチコチコチと4本引っ張ってから
キックを蹴りエンジンを始動します
キックは若干重いですがエンジンのかかり
が良いので始動は苦ではありません
何度も言いますがツクバで何戦も
戦ってきた本物レーサーです
それではパワーチェックです
今回は動画はありません
だってブログ載せるつもり
なかったんですもの。。。
そして 今回は馬力とパワーグラフを
ブログに載せても良いと。。。
ワタクシは止めましたよ?
と言うわけで本物ツクバレーサー
RG500ガンマのパワーカーブです
テイストでは最近表彰台ばかりの
凄い車両なんですよ
いかがでしょうか
余裕の100馬力オーバーです
冒頭に書いたようにレーサーはピーク馬力
だけでなく広いパワーバンドが必要です
ピーク馬力だけに振れば115馬力や120
馬力にもできるかもしれませんがレースでは
意味のない馬力
ご覧の通りの広いパワーバンド
このグラフを見てもまだまだノビシロは
ありそうです 谷がやっかいですね。。。
チャンバーなのか点火時期なのか
ロータリーディスクバルブの
開閉タイミングなのか・・・
チャンバー・吸気系・点火時期などなど
全てがバランスが良くないと良いパワー
カーブになりません
【谷】を原因を突き止めれば優勝も
見えてきますね?モトクラッチさん
そして ブログのタイミングよく今週末が
テイスト オブ ツクバです
ZERO-1クラス RG500ガンマの出場は
えーと・・・・7台?! 7台も居ます
あれ?Tさーーーん? 応援している
Tさんの名前が。。。
ソウデスカ・・・ マシンタイハデスカ・・・・泣
お怪我もされたみたいで。。。
無事復活を祈っております
テイスト オブ ツクバ
お暇が有る方はぜひ見に行ってみて下さい
https://www.tsukuba-circuit.jp/race/withme/tot_top/index.html
筑波サーキット帰りには
筑波2りんかんにも寄って下さいね
https://2rinkan.jp/shop/275tsukuba/
ではでは
【和光2りんかん】
埼玉県和光市下新倉5−11−1
TEL 048−452−6290